WEB ON!

WEB ON! 38号

大丸有にようこそ! ~先輩たちが紹介する大丸有の魅力~

大丸有には国内外の有力な企業が集積し、毎年数多くの新入社員がこの街の仲間になります。今回のON!では、そうした大丸有の社会人1年生や初心者の皆さんに、先輩たちがさまざまな角度からこの街の魅力を教えていただきます。

博物館でもなければ美術館でもない、
これまでの枠組みを超えたデザイン空間を。

JPタワー学術文化総合ミュージアム「インターメディアテク」
館長
西野 嘉章さん

昭和モダニズムを代表する歴史建築として知られていた旧東京中央郵便局舎。その2・3階部をミュージアム・スペースとして改装し、入館無料で公開しているのが「インターメディアテク」です。今回は館長を務める西野嘉章さんにご登場いただき、施設のコンセプトや今後のビジョンなどを伺いました。

── 最初に、インターメディアテクの概要を簡単にお聞かせいただけますか?

 インターメディアテクは日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館が協働で運営する公共貢献施設で、東京大学が「帝大」時代(明治10年)から蓄積してきた歴史的な学術文化財を展示しています。この施設がつくられた理由のひとつに、文化的な発信力を丸の内ゾーンに植えつけたいとの思いがありました。丸の内は誰もが認める日本の玄関口です。それにもかかわらず、これまで文化や学術と縁の薄いエリアでした。21世紀を生きる私たちが、日本の顔ともいえるこの地で次の世代に残せる文化空間とはどういうものか。それが、学術の普及と啓蒙を通じて社会へ貢献できる公共施設「インターメディアテク」だったのです。

── 施設内に足を踏み入れると、まるで19世紀へタイムスリップしたような気分になりますね。

 19世紀のパリやロンドンでの博覧会を彷彿とさせる、オールドファッションでありながら、ただの懐古趣味にならない、モダニズムのテイストも感じさせる、そんな空間が「インターメディアテク」の基本コンセプトです。20世紀のミュージアムでは、白やベージュの壁で覆った箱型の空間、いわゆるホワイトキューブがミュージアムのスタンダードとされていました。白やベージュの壁にすれば、どんな展示物を置いても違和感なく馴染むからです。その結果、個性が失われてしまい、どこも同じようになった。19世紀のミュージアムは、もっとアクが強いというか、壁にしても個性的な色が使われていました。「ミュージアムはホワイトキューブでよろしい」という風潮があるからこそ、そういった支配的な流れから抜け出すことに価値がある。20世紀から21世紀にかけては「物事をきちんと仕分けし、整然と並べる」という文化でしたが、私は19世紀の混沌とした文化環境の方が、次のフェーズを生み出す苗床として実り多いと考えています。ちなみに、展示に用いられているケースやキャビネットは、ほとんどが、教育研究の現場で使われていたものです。古くても、良いモノは大切に使っていく。それも、テーマのひとつとなっています。

── 今後、インターメディアテクがどのような形で定着していくことを望まれていますか?

 SNSなどの反響を調査すると、「とにかく行ってみてよ、面白いから!」という声や「入館無料でこんなものが見られるとは思ってもみなかった」という声が圧倒的に多い。私としては、うまく意図が伝わっているなと感じます。「インターメディアテク」は一般的な意味での博物館でもなければ美術館でもない、従来の枠組みを超えた施設として認識されつつあるのです。どのように表現していいかわからないけど、とにかく「面白いから行ってみて!」、そう言いたくなるようなスペースになってくれればと良いと思っています。

── 丸の内エリアの新しいシンボルとしても期待がかかります。

 たとえば「ハチ公前」といえば、昔から渋谷の駅前のことですよね。これまで丸の内は、そうしたシンボルを持ち合わせていませんでした。「ハチ公前で、ね」と言うように、丸の内で待ち合わせをするとき、「クジラの骨格標本の前で待ってるから」という会話が成立する。そのような身近な存在になってくれることが夢であり、いちばんの願いです。

西野 嘉章さん ©インターメディアテク 空間・展示デザイン © UMUT works 2013-

©インターメディアテク 空間・展示デザイン © UMUT works 2013-

©インターメディアテク 空間・展示デザイン © UMUT works 2013-

©インターメディアテク 空間・展示デザイン © UMUT works 2013-

西野 嘉章さん

音楽を楽しみながら軽く飲み、10時半には帰路につく。そんな健康的な「新しい夜遊び」を提案していきたいですね。

「COTTON CLUB」
取締役マネージャー 宇部 隆洋さん

国内外のトップアーティストのパフォーマンスを間近に楽しめるライブレストラン「COTTON CLUB(コットンクラブ)」。生演奏ならではの魅力や、もてなしへのこだわり、さらには大丸有エリアへの想いなどについて、取締役マネージャーの宇部隆洋さんが熱く語ります。

── コットンクラブといえば、やはり一流アーティストの生演奏が特長です。

 そうですね。招聘するアーティストはグラミー賞にノミネートされるような一流レベルですし、ジャンルもジャズ、ポップス、R&B、レゲエ、シャンソン、ボサノバなど多彩です。そんな上質な音楽とともに食事やお酒を楽しめることが特長といえるでしょう。そして最大の魅力は、ステージからほとばしる「音圧」を身体で体感できることです。このライブ感こそ、ヘッドフォンでは決して味わえない生演奏ならではの醍醐味ではないでしょうか。最近では国内のアーティストにも支持されており、さらに今後は音楽だけでなく、大人がアッと驚くようなエンターテインメントの開催も計画しているところです。

── お客様はどのような方が多いですか?

 メインは、やはりジャズの好きなお客様ですね。音楽、食事、サービスのすべてに一流を目指していますので若い方には敷居が高いように思われてしまいがちですが、常連さんはみなさん「アットホームで居心地がいい」とおっしゃってくださいます。丸の内という土地柄からか観光の一環としてお見えになる方もいらっしゃいますし、スタッフも20〜30代が中心ですので、ぜひ若い方にもお楽しみいただきたいですね。ご家族みなさんでお楽しみいただけるプランもご用意しており、親子3代でいらしてくださるお客様もおります。

── お客様をおもてなしするうえで、こだわっていることや心がけていることはありますか?

 私がいつもスタッフに言っているのは「お客様は思い出を買いに来てくださっている」ということです。お客様は音楽や食事だけでなく、大切な人と一緒に過ごした記念をつくりたいと思いここへ足を運ばれています。そこで私たちが心がけているのは、機械的な動きにならないことです。たとえば、お客様が「踊っていいのかな?」という空気を醸し出しているときはスタッフが率先して踊ったり、拍手したりと、すべてのお客様に笑顔でお帰りいただけるように努めています。また、生演奏ならではのハプニングが起こることもありますが、それも思い出の一つにしていただけたらと思います。
 さらに、おもてなしのこだわりといえば、おいしい食事のご提供を心がけています。フレンチをベースに季節の食材をふんだんに使った創作料理と、ソムリエがお食事とお好みに合わせてセレクトするワインや、その他様々なカクテルなどもご一緒に、ゆったりと音楽を楽しみながら季節感溢れるディナーをご堪能いただけます。

── 大丸有エリアのエンターテインメントスポットとして、さらなる発展に期待しています。

 コットンクラブが丸の内にできたきっかけは、オフィス街だったこのエリアに“遊び場”をつくりたいという三菱地所さんの想いからでした。それを受け、私たちも「せっかくならカッコいいものをつくろう!」と。丸の内の再開発が始まった当初から文化をリードしてきた自負がありますし、また「いつかは必ずオシャレな街に変貌する」という先見の明もあったかもしれません。今後は「渋谷じゃない、六本木じゃない、これからは丸の内だよ!」をキーワードに、30〜40代の大人が平日の夜に軽くシャンパンを飲みながら音楽に合わせて踊り、10時半には帰路につく。そんな健康的な「新しい夜遊び」を提案していきたいですね。

宇部 隆洋さん COTTON CLUB COTTON CLUB 宇部 隆洋さん

WEB ON! クーポン 5月末日まで(※一部例外あり)

ご注文時にこのクーポンを提示することで、割引等のサービスが受けられます。

※お会計時のご提示ではご対応しかねる場合がございますので、必ずご注文時にご提示ください。(一部店舗を除く)

店名
クーポン内容
三菱一号館美術館
入館料100円引き(他の割引との併用不可)
クインクラシコ
他店舗で購入した靴磨きも無料でできる「靴磨き件」プレゼント
(会計時に提示してください)
PUBS
会計時10%off(会計時に提示してください)(一部商品を除く)
DEAN & DELUCA
ドリンク一杯 100円引き(全時間帯、定番・シーズナルドリンク含め)
(注文時に提示してください。)(アルコールは対象外です。)
THE NORTH FACE FLIGHT
TOKYO
会計時10%off(会計時に提示してください)
出光美術館
4月15日(土)~6月4日(日)開催の「茶の湯のうつわ-和漢の世界」会期中 入館料100円オフ
写真屋さん45DigitalConびni
大手町ファーストスクエア店
証明写真の美肌加工サービス
サラべス東京
フォーフラワージュース、レギュラーコーヒー、又は紅茶を1杯プレゼント
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