公民協調による、まちづくりの実践
日本都市計画学会に設けられた検討委員会より「『丸の内』の新生」が1996年3月に提言されまし た 。この中で示されたP.P.P.(公民協調)の考え方を発展させ、当地区の将来像を公共と民間とで自由に討議する場として、1996年9月に、東京都、千代田区、JR東日本、当協議会に より「大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり懇談会」が組織されまし た 。まちづくり懇談会では、本地区が望ましい発展を遂げるために、地区の「将来像」、将来像を実現するために必要な「ルール」、「手法」の3つの柱を相互に連携させて議論しました。
まちづくりガイドライン
まちづくり懇談会では、既定のガイドラインの理念を継承しつつ、これらの意見等を踏まえ議論を深めた結果として「大手町・丸の内・有楽町地区まちづくりガイドライン2014」を取りまとめました。今後は、このガイドラインを活用し、他地区のまちづくりや経済活動への波及効果につながる良き先例として、まちづくりの実現に取り組んでまいります。
■大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり懇談会
まちづくり活動と担い手組織
東京の中心に位置する、大手町・丸の内・有楽町地区。
通称大丸有地区は東京駅を初め、多くの駅が立地する交通利便性のもとに、国内外の有力な企業が集積し、グローバルで多様な価値を生み出しています。
まちの魅力を高めていく為には、ハード面のみならず交流活動や都市観光・環境アクションといったソフト面の取組を推進する担い手組織が重要です。
協議会が中心となり、多くの組織が連携し合い、「環境」「経済」「社会」「文化」がバランス良く共存する、魅力的でサステイナブルなまちづくりに取り組んでいます。
Ligare(リガーレ)
「特定非営利活動法人 大丸有エリアマネジメント協会」は、ラテン語で“結ぶ”の意味を持つLigare(リガーレ)の愛称で親しまれています。大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり懇談会が策定した「大手町・丸の内・有楽町地区まちづくりガイドライン」の趣旨・内容を尊重しながら、大手町・丸の内・有楽町地区を中心とした地域の活性化や環境改善、コミュニティの形成に関する事業を行い、その成果を多様な人々が享受することによって、地域社会ひいては東京並びに日本社会の活性化に寄与することを目的として活動しています。
ECOZZERIA(エコッツェリア)
一般社団法人大丸有環境共生型まちづくり推進協会(通称エコッツェリア協会)は、地球規模の環境問題に都市として対応すべき様々な「環境共生型まちづくり」の取組を推進する団体として2007年に誕生しました。「大丸有サステイナブルビジョン」の実現に向け、これまでの財産であるソーシャルキャピタルを基盤に、より良いまちづくりや、社会課題の解決を目指す「CSVビジネス創発プラットフォーム」を運営する法人として、新たな交流施設「3×3 Lab Future 」を拠点に、更なる活動を継続して参ります。